基幹科目:車載用知的情報処理
教員名
生命体工学研究科教員、非常勤講師
単位数
2単位
開講学期
後期(11月中旬~2月上旬)
目的と概要
交通事故防止及び運転者・同乗者の快適性向上のため、カメラなどの各種センサを自動車に設置し、それらからの情報を統合的に処理して運転者支援を行うことは、将来の自動運転に向けて自動車に必要とされる機能であり、センサや情報処理機器の性能向上と価格低下によって、一般の自動車にも導入されてきている。本授業では、インテリジェントカーに必要となる車載用の知的情報処理の基礎を学ぶことを目的とし、講義と演習・実験を通して基本原理を理解するとともに、先端ハードウエアを用いた情報処理のためのプログラミングの基礎を習得する。カーナビのように既に普及している機器の原理理解だけでなく、脳波計測など、ドライバの心理状態を計測する手法についても学ぶ。これにより、今後の自動車の頭脳ともいうべき部分を研究・開発できる高度な人材の育成を目指す。講義・演習は本学および関連企業の講師によるオムニバス形式とする。
授業計画
1. 車載用エレクトロニクスの概要
2. 車載組込みシステム開発技術の最新動向
3. 音声認識・聴覚処理
4. 聴覚処理演習
5. カーナビゲーションの基礎
6. ナビゲーション技術演習
7. 車載用センサ技術1
8. 車載用センサ技術2
9.車載用画像認識技術とメディアプロセッサ
10.画像認識技術演習1
11.画像認識技術演習2
12.GPGPUによる並列処理プログラミング演習1
13.GPGPUによる並列処理プログラミング演習2
14.脳波と神経機構
15.脳波計測演習
授業に対する
準備事項各回に記載されているキーワードについて授業前に調べ、理解に努めること。
配付資料を事前にダウンロードできるようにしている場合は、必ず一読した上で出席すること。
成績評価方法
原則として、講義毎の小テスト・レポート、演習の状況によって評価を行う。
履修上の注意
電気・電子・情報系の基礎を有すること、プログラミング(C言語)の基礎を学んでいることを前提とする。
教科書・参考書
講義毎に資料等を適宜配布する。