連携大学院について

企業からのメッセージ

トヨタ自動車株式会社


新興国の急速な発展に伴う競争の激化や、地球温暖化の問題、資源・エネルギーの枯渇など、日本は以前にも経験のない厳しい状況に直面しています。これら激変する世界に対応し、かつ、この機を日本独自の新技術創出に繋げることが産業界の重要な責務であると認識しています。

自動車業界においても、環境・安全等に係わる課題が山積しており、そのキー技術としてカーエレクトロニクスの重要性が高まっています。この領域での人材は電気・電子の専門技術だけでなく、広く自動車工学に関連する横断的知識が要求され、これまでの教育や研究体系ではカバーし難い領域の1つでした。

こうした中、文部科学省が実施する「戦略的大学連携支援事業」の支援により、カーエレクトロニクス分野の研究拠点として人材育成に積極的な北九州市の協力も得て、学術研究都市の3大学院が連携大学院を構築し、高度な教育プログラムを開発・実施することに対し、自動車業界も大いに歓迎しています。今後、大学間の積極的な連携を通じた新たな枠組みの中から、将来の日本の産業を担う人材が輩出されていくことを心より期待しています。

日産自動車株式会社


昨今、工学部離れが進む中で優秀な技術者を確保することは難しい現状です。加えて、技術が複雑・多様化するなかで、一つの専門領域を極めるだけでは企業内での実践力が十分とはいえない状況にあります。これからの人材育成は、企業内での教育も重要ですが、大学教育の段階から複雑、多様化したシステム開発に対応できる力を付けることが「技術者」としての個人の価値を高めることになると考えます。これに当たっては、企業と大学が連携した教育が重要な課題となってきています。

今回の「北九州学術研究都市連携大学院カーエレクトロニクスコース」の開設は、まさに、企業が望む高度教育であり、また、カーエレクトロニクス分野を目指す学生にとって、明確な目的意識を持って実践的な教育を受けることができます。

日産自動車株式会社として、大きな期待をするとともに、企業講師として自動車工学の講座を担当させていただきます。このコースを修了した皆さんが今後の業界を担う若きエンジニアになっていただき、グローバル戦略においても日本の確固たる「ものづくり」を武器とした企業戦略に大きな力添えをいただけることを切に願います。

マツダ株式会社


自動車の電子化により、自動車の安全性、快適性、環境性能は大きく進歩しましたが、カーエレクトロニクスに対するニーズが高まるなかで、高度技術者の育成が、各企業に共通する喫緊の課題になっています。

この課題に対応するため、大学と企業が連携し、カーエレクトロニクスの高度人材を育成することを目的とした「北九州学術研究都市連携大学院カーエレクトロニクスコース」を開設することは、大学にとっても企業にとっても非常に意義深いことと思います。

マツダ株式会社としては、このコースで一部の講座を担当させていただきますが、今回の産業界と大学が連携したこのコースの開設により幅広い知識を持った優秀な修了者が多種多様な車社会のニーズに応えられる研究や開発の多くの分野で大いに活躍されることを切望いたします。

株式会社デンソー


自動車産業に関連する産業の分野が広く、その個々の分野の競争力と車として全体をまとめ上げる統率力との両輪で日本は非常に強い地位を確保している。日本発の『夜間走行中の視界支援システム』や、『ハイブリッドエンジンシステム』はまさにエレクトロニクス系技術と機械系技術とが融合して魅力ある車とする総合力となっている。

今後も技術立国 日本として次世代を担う新技術を世の中に送り出すには、従来以上にカーエレクトロニクスとその他の分野の技術連携が必要であり、今回の連携大学院の枠組みは我々、産業界の目指すところと目線は同じであり、期待すること大であります。また、こういった連携から次世代を担う人材が輩出され、大きく羽ばたかれる事を願っております。

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