コース紹介

シラバス(2017年度版)(2018年度版は各校のシラバスを参照してください)

単位互換科目:組込みソフトウェア

教員名

山崎 進

単位数

2単位

開講学期

1学期

目的と概要

本授業では主に簡単な組込みソフトウェアの開発方法を学習します。開発対象のシステムは LED や押しボタンなどがついたシンプルなマイコンボードです。組込みソフトウェア開発のエッセンスはこのような単純なシステムの開発の中に詰まっています。
この授業でとくに重視しているのが、実開発でも用いられるハードウェアに関する資料を読みながら自律的に問題を解決していくプロセスです。技術は急速に進化するので知識は陳腐化していく運命にありますが、だからこそ、技術ではなく技術の学び方を学ぶことが強く求められます。

【到達目標】
1. 与えられた関連資料を参照し、指定されたマイコンボードと1〜3種類程度のハードウェア部品からなる組込みシステムに、指定された1〜3機能程度の要求仕様を満たすソフトウェアをペアで設計・実装することによって、問題解決に必要なルールや手順を自ら編み出せる。
2. 組込みシステムの定義を説明できる。
3. Koopman の提唱する組込みシステムの応用領域の分類例について例と説明を考えられる。
4. ISO/IEC9126の品質特性の中から、指定された組込みシステムに最も求められる品質特性がどれか、選択する理由とともに自分の言葉で主張できる。

授業計画

以下の授業計画は授業改善のため変更される可能性があります。第1回のオリエンテーションでのアナウンスに注意してください。
1.オリエンテーション、導入
2.組込みシステムのモデリング
3..マイコンボードと基本電子回路の学習、開発環境の構築
4.簡単なプログラミング (1)出力デバイスの基本LEDを灯す
5.簡単なプログラミング (2)入力デバイスの基本スイッチを読む
6.設計演習 (1) 機能、構造、ふるまいの設計
7.タイマーと割り込み
8.設計演習 (2) ソフトウェア部品の考え方と実装のしかた
9.開発演習 (1)ソフトウエア部品を作る
10.開発演習 (2)部品を組み合わせる
11.応用演習~デバイス調査
12.応用演習~要求定義演習
13.応用演習~設計演習
14.応用演習~開発演習
15.まとめとふりかえり

授業に対する
準備事項

・授業ではUMLによるモデリングとC言語によるプログラミングの能力が必要です。UMLモデリングとC言語プログラミングをよく復習しておいてください。
・集中講義のため,授業時間中に最前が尽くせるよう,体調やモチベーション等の自己管理をすること

成績評価方法

【到達目標ごとの成績評価】
到達目標1: 演習課題 : 50%
到達目標2: 試験 : 5%
到達目標3: 試験 : 5%
到達目標4: 試験 : 5%
【その他の評価項目】
積極的な授業への参加 : 35%

履修上の注意

授業ではUMLによるモデリングとC言語によるプログラミングの能力が必要です。UMLモデリング能力については学部3年生のソフトウェア設計論を、C言語プログラミング能力については学部1年生の計算機演習Iを受講していることが望ましいです。これらの科目を受講していない場合には、授業開始前に補習を行うので、担当教員に連絡してください。

教科書・参考書

教科書:講義中に配布します。
参考書:B.P. Douglass “Design Patterns for Embedded Systems in C: An Embedded Software Engineering Toolkit”. Newnes, 2010. ISBN 978-1856177078

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